ふるさと納税をめぐり、「返礼率が寄付額の3割超」「地場産品以外」の返礼品がある自治体を総務省が公表し、制度の対象外とする方針を示したことを受け、自治体が対応に追われている。山口県と県内19市町のうち「3割超」は2町だった。国の基準が明確でないとの指摘もあり、一部からは困惑の声も上がる。
和木町は返礼品13品目のうち、8品目で返礼率が3割を超えている。萩焼のカップのペアセットと、町内のレジャー施設「蜂ケ峯総合公園」の利用券4枚つづり5セットは4割超だった。今後、返礼品の量を減らすか、寄付額を引き上げるとしているが、町は「事務作業などに時間がかかり、すぐにはできない」と話す。
和木町ではこのほか、高級アイスクリーム「ハーゲンダッツ」も返礼品にしている。地場産品以外と認定される恐れがあるが、「狭い町内であまり特産品がないので、返礼品をそろえるのも苦しい」と担当者は語る。
返礼率の算出方法をめぐっても…