家賃の代わりにアート作品を受け取るという一風変わった賃貸業、その名も「家賃あ~と払い」が金沢市内で始まっている。「現代版パトロネージュ」とも言える仕組みは果たしてまちに根付くのか。企画した不動産賃貸業「シナジーコンサルティング」代表の河上伸之輔さん(37)が夢を語った。
――どんな事業ですか
うちが所有する賃貸アパートのうち、空室になりがちな部屋が一定数ある。アーティストに入居してもらい、家賃の代わりに月に1点のペースで新たに制作した作品を受け取る。昨年8月に第1号のチョークアーティストが福岡から移住し、現在の入居者は2人。年内にもう2人、関東から引っ越してくる。
アートにあふれた金沢でさらに多くの作品が生まれれば、まちの新しい価値になる。アーティストが金沢21世紀美術館や工芸、美しい自然に触れることでインスピレーションも湧く。双方にとって良いだろうと。
――ビジネスとして成り立ちますか
今は僕の手元に作品がたまって…