JR久大線で来年夏、蒸気機関車「SL湯けむり号」が雄姿を見せる。経済団体や観光関係者らによる「大分にSLを走らせる会」が、JR九州の「SL人吉」をリース方式で走らせる。7月中の運行でJR九州と合意し、具体的な日程の調整など準備を進めている。
テツの広場
走るのは1日限りで日田から別府の片道だが、蒸気機関を使い煙をはきながら走らせる計画。会には将来的に自前のSLを県内に走らせる目標があり、その足がかりにしたい考えだ。
会の事務局長を務める大分市のデザイナー丸子典志さん(59)によると、県内ではSLの運用を止める「無煙化」が、1974年までに終了。以降は特別な企画で数回走った程度という。久大線は70年に完全無煙化。火を入れたSLが走るのは、72年の「おとぎ号」以来となる。
2015年11月には、会の前…