囲碁の次は、画像診断に挑戦――。米グーグルの親会社アルファベット傘下の英ディープマインド社は4日、乳がんの早期診断を支援する人工知能(AI)の研究を、東京慈恵会医大病院(東京都港区)と始めると発表した。囲碁で世界トップ棋士を破ったAI技術を生かし、医師より高精度に乳がんの兆候を見つけられるか検証する。
乳がんは国内で増えており、国立がん研究センターは2018年に約8万7千人の日本人女性が乳がんにかかると予測している。特に若い女性は、乳腺の密度が高い人が多く、マンモグラフィー(乳房X線撮影)でもがんが判別しにくいケースがある。
同社は、AIを使って画像中のがんの特徴をとらえる技術を開発するため、慈恵医大病院を2007~18年に受診した約3万人と、英国の3万人の画像をAIに学習させる。
国や人種を問わず、医師を超え…