河瀬直美監督振り返る「樹木希林の生き方出たショット」——贯通日本资讯频道
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河瀬直美監督振り返る「樹木希林の生き方出たショット」

映画監督の河瀬直美さんが6日、青森県立美術館で開かれたイベントに登壇し、75歳で先月死去した俳優の樹木希林さんとの思い出を語った。


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「特集・わたしの中の樹木希林」と題して5日から開かれた特集上映の一環。河瀬さんは、自身が監督し、樹木さんが主演した「あん」(2015年)上映後のゲストトークに登場した。


「あん」はどら焼き屋で働く徳江という女性と、永瀬正敏さん演じる雇われ店長らとの交流を描いた作品。徳江がつくる粒あんが好評で店は繁盛するが、徳江が元ハンセン病患者だといううわさが広がって客足が遠のき、徳江は店を去る。


樹木さんは出演が決まると、モデルとなった元患者を一人で訪ねたという。「樹木さんは人間の持つ裏表、その人の様子や人生を、全部自分に入れ込んでいた」と河瀬さんは振り返った。


徳江がどら焼き屋を去る場面の、かっぽう着を脱いでたたむ所作が印象的だったという。「もう二度とこれを着ることはないということを、口には出さずにやっていた。樹木希林の生き方が出たショットだった」


河瀬さんは樹木さんが生前に残した「おごらず、人と比べず、平気で生きる」という言葉を紹介。「樹木さんは真の美しさというものをわかっていて、若い世代に渡している。そのかけらでも、私がしっかり手にして、次の世代に渡していきたい」と締めくくった。


特集上映は昨年11月から企画されていたが、結果的に樹木さんの死去直後の開催となったこともあり、最終日の8日まで予約で満席。企画したのは美術館の舞台芸術制作アシスタント、斎藤耕平さん。「樹木さんの演技は、人間らしい表情やまなざしに魅力がある。直前に亡くなり驚いた」と話した。(板倉大地)


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