日本英語検定協会(東京都)は17日、英検のスピーキングの一部とライティングの試験で、人工知能(AI)による自動採点を2019年度から導入する、と発表した。AIを活用することで採点時間が大幅に短縮されるうえ、採点精度の向上も期待される。実証研究の結果、AIを使った採点は、人とほぼ同じレベルだったという。
協会によると、19年度から新型試験「CBT」の全ての級(3級、準2級、2級)のスピーキングとライティング、従来型試験の全級のライティングで導入し、順次広げていく予定。
大学入試センター試験に代わり、20年度から始まる「大学入学共通テスト」の英語で成績が活用されるCBTは、毎月試験を実施している。現在は2次試験から合否結果が出るまで約2週間かかるが、AIを導入することで結果をより早く出せるようになる。
実証研究では、音読で人の採点と多少の差が出たが、AIにさらに学習させることで、解消できるという。(貞国聖子)