広島県大竹市の玖波(くば)中学校の裏山に、緑の中に白地で黒く大きな「C」の字が見える。なじみのある形……。視力検査で使うあれだ。でも、いつ誰が、何のために?
「毎日遠くの山や緑を眺めて、目の疲れをとり、心にゆとりを持ちましょう」。校舎前の立て看板にはこう書かれていた。
話は、1986年6月にさかのぼる。当時のPTAが中心となり企画した。海辺の幹線道路やJR山陽線からでも目立つ物を作れば話題になるかも。そんな遊び心もあったようだ。
校庭から400メートル先の山…
「息子は一生懸命生きていた」組み体操事故、母の悔しさ