「競馬は投資」などとうたう高額な競馬予想ソフトを購入したが、損をしたという相談が相次いでいることが福島県消費生活センターへの取材で分かった。3日からは秋の福島競馬が開幕。センターは安易にソフトを購入せず、周囲の人に相談するよう呼びかける。
県内の各消費生活センターによると、昨年4月からいわき市を中心に50件を超える相談があり、相談者のほとんどは20代という。
先輩や友人に呼び出され、「馬券を自動で購入してくれる」「うまく使えば絶対もうかる」などと勧誘される。関係者によると、ソフトの金額は約75万円。「金が払えない」と断っても、クレジットカードや消費者金融での借り入れを半ば強引に勧められるケースがあり、届いたソフトを使って馬券を買っても的中しないという。
相談は県警にもあるが、正式な契約書を交わし購入しているので、「立件は難しい」(県警幹部)。
また記者がソフトを販売する業者のホームページを見たところ、「データは競馬にも通用する」、「完全オリジナルロジックを開発」などの文言が並び、馬券が当たりそうな印象を受けた。ただ、「必ず当たる」との表記はない。
県消費生活センターの担当者は「もし購入してしまっても8日以内ならクーリングオフできる。すぐ相談して下さい」と話す。(小手川太朗)