愛知県豊田市旭(あさひ)地区の山中には「秘密基地」がある。ブランコやシーソーなどの木製遊具に、ツリーハウス……。子どもを対象にした自然体験教室を開く男性らが作っている。5年目に入り、「基地」は拡大し続けている。 豊田市東萩平町のヒノキ林。約2千平方メートルに丸太のつり橋や滑り台、はしご、ボルダリングの板など、木製遊具が並んでいる。その数30種類以上。高さ10メートル超のヤマザクラの幹を土台にしたツリーハウスもある。 安藤征夫(ゆきお)さん(65)の自宅裏の私有林にある「さくら村」。いずれも安藤さんと、主宰する「ガキ大将養成講座」に参加している子どもやボランティアスタッフらの手で生み出した。 間伐やまき割り、木工などの体験を通じ、「自然との付き合い方を見つけ、生きる力を育む」ことを目的に2014年8月から活動を始め、毎年、会費制で参加者を募っている。 「自己責任」がモットー。遊具なら、材料だけ与え、ノコギリやノミを持たせて、自由に作らせている。頭を打ったり、指を切ったりしてけがをする子はいるが大きな事故は起きていない。今年度は市内のほか、名古屋、愛知県日進市などからの40家族163人が年30回の活動に加わっている。 安藤さんは過疎化が進む旭地区… |
過疎地にできたよ「秘密基地」 豊田の山中、親子が集合
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