兵庫県篠山(ささやま)市で、「丹波篠山市」への市名変更の賛否を問う住民投票が11日に告示、18日に投票される。市条例の規定で投票率が50%未満なら不成立となり、開票されずに終わるため、市も住民投票の実施を訴えた市民団体も、懸命に投票を呼びかけている。 発端は今夏、市長だった酒井隆明氏(63)が「丹波篠山市」への変更方針を表明したことだった。背景には、地域ブランドへの危機感がある。 市によると「丹波篠山」は昔から篠山市域を指し、ブランド名を冠した黒豆や黒枝豆、栗、茶、山の芋、コシヒカリなどは京阪神を中心に全国で人気だ。ところが2004年に柏原(かいばら)町など氷上(ひかみ)郡6町の合併で隣に丹波市が誕生すると、農産物などを買うために丹波市に行く人が増えたという。 兵庫県も食品の産地表示で消費者が誤認する可能性があるとして、篠山市産は「兵庫県篠山市産」と表記するよう関係者に指導している。 農業や商工関係者は不安を募ら… |
「丹波篠山市」はあり?なし? 住民投票に5割の「壁」
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