太陽系外から飛来し、地球近くを通り過ぎた葉巻型の天体「オウムアムア」はエイリアンの探査機かもしれない――。そんな仮説を、米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのエイブラハム・ローブ教授らが唱えている。論文が12日、米専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ」に掲載される。
ハワイ語で「最初の使者」を意味するオウムアムアは昨年10月、ハワイの天文台で発見された。長さ400メートル以上ある細長い形で、飛行速度を元に分析すると、太陽系外から飛来した観測史上初の「恒星間天体」とみられる。地球に約2400万キロまで接近し、太陽と水星の間を通り抜けて太陽の重力で軌道を変え、再び太陽系外に向けて飛び去った。
その後、観測を続けた米航空宇…