テヘランであったサッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は10日、鹿島とペルセポリスが決勝第2戦を行い、チーム関係者やサポーターの女性約500人が観戦した。イランでは女性がスタジアムで男子サッカーを観戦するのは禁じられているが、今回は特別の措置。ただ、観戦禁止を「性差別」と批判する国際サッカー連盟(FIFA)に向けたアピールとの見方が強く、全面解禁までは見通せないようだ。
「サッカー選手は半裸、女性の観戦は罪」イラン検事総長
イランメディアによると、8万人以上を収容可能なスタジアムの一角に、フェンスなどで仕切った形で約850人が入れる女性専用の特別席が設けられた。当初は選手やOB、サッカー協会といった関係者の家族や知人の女性が招待されていたが、一部の女性サポーターも詰めかけ、入場が許されたという。
イランでは1979年のイスラム革命を受けて、人気のある男性スポーツを女性が競技場で観戦することができなくなった。法律で禁じられているわけではないが、痴漢や暴力を受けるのを防ぐための措置とされる。ただ、イランで男子サッカーは人気スポーツで、女性が男装して入場する事例が相次いでいる。
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