インターネットにつながった監視カメラにアクセスして乗っ取り、からかう文言を画面に表示させたり、操作不能にしたりしたとして兵庫県警は21日、神戸市の元陸上自衛官でリフォーム業の男(30)を電子計算機損壊等業務妨害の疑いで神戸地検に書類送検した。捜査関係者への取材でわかった。「注意を引きたかった。満足感があった」と容疑を認めているという。
捜査関係者によると、男は4月下旬、自宅のパソコンを使い、神戸市東灘区の就労支援施設の監視カメラの映像記録装置や、千葉県八千代市の水路に市が設置した水位監視カメラ2台にアクセス。操作機能を乗っ取り、画面に「I’m Hacked.bye2(ハッキングされた。バイバイ)」の文言や日時を表示させ、パスワードを書き換えるなどして施設側や市が操作できないようにした疑いがある。兵庫県警が千葉県警と捜査していた。
監視カメラは管理者がパスワードを購入時の初期設定のまま変更せず、類推しやすい状態だったという。
同様の被害は今年に入って60件以上相次いだ。4月に埼玉県上尾市の水位監視カメラ、5月に千葉県銚子市にある東京電力の洋上風力発電所の監視カメラで画面に同様の文言が書かれ、パスワードが変更された。
■パスワードは購入時…