米航空宇宙局(NASA)の新型の探査機「インサイト」が日本時間27日午前4時54分、火星に着陸した。火星の内部構造を初めて直接調べる。火星への着陸は2012年のNASAの探査機「キュリオシティ」以来で着陸直後に交信を絶った旧ソ連の探査機をのぞくと8機目。
インサイトは、ロボットアームを使って、火星表面に地震計を設置したり、地下5メートルの深さまで熱流量計を埋め込んだりして、火星で起きる地震や地中の温度を測る。内部の構造や成分を調べることで、地球のような岩石惑星がどのように作られたかの解明につながる。(ワシントン=香取啓介)