菅義偉官房長官は27日午前の記者会見で、東京都内で28日から開かれる五輪関連の国際会議への参加を予定している北朝鮮の金日国(キムイルグク)体育相の入国について「例外的な特別な事情として認める」と発表した。政府は独自制裁で北朝鮮籍者の入国を原則禁止しているが、国籍による差別を禁じている五輪憲章を踏まえて判断した。
金氏は北朝鮮オリンピック委員会の委員長を兼任している。菅氏は「国際スポーツ界においては国籍などによる差別は禁止という共通の考え方が浸透しており、オリンピック憲章においても同様の規定がある」と説明した。金氏と政府要人との会談は予定されていないという。