米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設をめぐり、東京都小金井市議会は6日の本会議で、移設反対の意見書案を賛成多数で可決した。市議会事務局によると、近く安倍晋三首相や衆参両院議長あてに送るという。
本土との溝、基地問題の行方は…沖縄はいま
小金井市議会は9月、普天間飛行場の代替施設が必要かを国民的に議論することなどを国に求める陳情を賛成多数で採択。国へ提出する意見書案を10月に採決するはずだったが、陳情に賛成した共産党会派が「(議論にあたっては)全国のすべての自治体を等しく候補地とすること」などの文言について「国内に米軍基地を造ることを容認しているとの誤解を与える」などと態度を変えたため、採決が見送られていた。
その後、陳情に賛成した会派で文案を再検討し、「米軍基地の国内移設を容認するものではない」などと加え、共産党会派の理解も得たという。
陳情を提出した沖縄県出身で市内在住の米須清真さん(30)は「市民に理解が広がっていったことで動いた。民主主義の一つの結果だと思う。全国に広がっていけば」と話した。(河井健)