「センセイ! センセイ!」。教室のあちこちから、ポルトガル語に交じって、覚えたてのたどたどしい日本語が聞こえてくる。
滋賀県湖南市立水戸小学校内にある「さくら教室」は、親の仕事の都合で来日した外国籍の子どもが、公立の授業に合流する前の「準備コース」だ。
学校の近くには工業団地があり多くの外国人が働く。教室には日系ブラジル人を中心に、ボリビアやフィリピンなど20人が在籍し、日本の言葉や習慣を学んでいる。言葉の壁や文化の違いから起こるいじめなどの問題を減らそうと、市が11年前に始めた。
学年も言葉の習熟度もバラバラ…