人気ボードゲーム「オセロ」発祥の地・水戸市の市役所新庁舎1階テラスに、1メートルを超えるオセロ盤がお目見えした。市民が寄贈したもので、16日に除幕式と地元の小学生による「打ち初め」があった。
巨大オセロ盤を寄贈したのは、化学技術開発などを手がける「化研」(水戸市)の代表取締役会長、蓼沼(たてぬま)克嘉さん(71)。「発祥の地にオセロ文化を根付かせたい」との思いから、化研が2年かけて製作したという。
オセロ盤は3台あり、それぞれ縦横4マス、6マス、8マス。コマは盤に埋め込まれていて、上下に回転させると白と黒に変わる。コマの表面に凹凸があるため、視覚障害者でも楽しめるという。
除幕式に出席した高橋靖市長は「オリジナルで、この大きさは日本でここにしかない。気軽に楽しんでほしい」と話した。オセロは終戦直後、同市出身の故・長谷川五郎さんが旧制水戸中(現水戸一高)在学中に原型となる「挟み碁」を考案。1972年に玩具販売会社に企画を持ち込み商品化され、人気ボードゲームとして大ヒットした。(益田暢子)