瀬戸リスト@明石
STU48とともに瀬戸内各地の魅力を紹介する「瀬戸リスト」。今回の明石編では、菅原早記さんと矢野帆夏さんが沖合で釣った魚をさばき、明石焼きを堪能。
兵庫県・淡路島の沖合で、体長約60センチのメジロを釣り上げた菅原早記さん(17)と矢野帆夏さん(19)。釣ったばかりの魚を魚料理教室「フレッシュキッチン」(兵庫県明石市大明石町)に持ち込んだ。「早記ちゃんは、魚さばくの上手だよね」と矢野さん。釣りが趣味の菅原さんの特技は、魚をさばくことだという。それに対して矢野さんは「私はインスタントラーメンぐらいしかつくったことがなくて、包丁で魚をさばくのは初めてです」。
STUの“釣り名人”菅原早記さんが挑んだ明石海峡
淡路沖で釣り “船乗り”矢野帆夏さん、ワクワクの後に
これまでの瀬戸リスト
教室を主宰する先生の戸田美保子さん(41)は「魚を三枚におろして、刺し身にしてみましょう!」。まずはうろこを取る。「うろこは頭から尾に向かってはえているので、できるだけ尾から頭に向かってこするような感じで」と戸田さん。えらを切った後、おなかを裂いた。内臓を取り出す菅原さんを見て、「本当にたくましい。苦手意識なくつかんでいますね」と戸田さんは感心していた。
続いて魚をまな板に乗せ、頭を切り落とした。「じゃあ、今から三枚におろしてもらいます」と戸田さん。「包丁は必ず一方通行に引いてください。仁王立ちではぐらぐらするので、足をずらして立って、体ごと後ろに引いてください」などと助言した。
最後に皮引きだが、「ちょっと難しいです」と戸田さん。魚をさばくのは初めてという矢野さんだが、「皮は薄いので、包丁を寝かせて」などとアドバイスを受け、見事に成功させた。菅原さんも慣れた手つきで皮を引き、「大人でもうまくできない人が多いのに、かなり優秀です」と戸田さんはたたえた。
お造りが完成し、矢野さんは「お店で売っているみたいに、すごくきれいにできて満足です」。菅原さんも「魚を切るのはずっとやってきたけど、盛りつけは初めて。いい体験ができました」。
いよいよ刺し身の試食。菅原さんは「自分が釣った魚なので、すごくおいしい。甘くてこりこりしています」。矢野さんも「ぷりぷり! すごく新鮮」。
次に2人は名物・明石焼きを食べ比べるため、魚の棚商店街へ。まずは1952年創業の「よこ井」(明石市本町)に入った。
焼き上がるのを待つ間、2人に明石焼きとたこ焼きの違いを聞いた。矢野さんは「タコが入っているか、入っていないかでは」。すかさず菅原さんが「どっちもタコが入っているよ!」とツッコミを入れた。
店主の横井孝子さん(77)が、明石焼きを持ってきてくれた。「このまま食べたら、熱くてやけどします。やけどしないように、このおつゆで冷やして食べてください。これが明石焼きの本当の食べ方です」
矢野さんは「ふわふわ! タコが大きい」。菅原さんも「中がとろとろでおいしい!」。
「何で冷たいだし汁で冷やして食べるのですか」と聞いた菅原さんに、横井さんは答えた。「戦後に焼きたての明石焼きを売るようになってから、熱くて口の中をやけどした人がいた。それで、冷やすためのおつゆが付くようになりました」。へえ~。
次に「ゴ」(明石市本町)へ。メニューにタコ以外のたくさんの具があった。菅原さんは「もっチーズ、キムチ、たんこぶ」、矢野さんは「タコ、チーズ、もっチーズ」を注文。熱いだしにつけてから食べると、「すごくおいしい!」と2人。
「どうしてタコ以外の具があるのですか」と聞く菅原さんに、経営する小谷喜久雄さん(72)は「お好み焼きと一緒で、食べておいしければ、何を入れてもいいのではないかと考えています」。それでも、タコの注文が圧倒的に多いという。「キムチが一番おいしい。いろいろな具が楽しめるのはいいね」と菅原さん。矢野さんも「私も具に何を入れてもいいと思います!」と賛同した。