運動が全体的に他の子より苦手でも、何か一つ得意な種目があれば、前向きに取り組める――。そんな傾向が、20日に発表されたスポーツ庁の調査で明らかになった。
同庁が小学5年、中学2年の児童・生徒を対象に毎年行っている全国体力調査。50メートル走、持久走、ボール投げなど8種目の体力合計点が下位30%に入った子でも、記録が1種目でも全国平均を上回っていれば、「体育の授業が楽しい」と感じる子が小5男子で58・6%いた。全国平均を1種目も上回っていない子に比べ、9・7ポイント高かった。
同庁の担当者は「この調査結果を教育現場に伝え、運動が苦手な子でも得意になりそうなものを見つけてあげることで、運動に親しめるように取り組んでもらいたい」と話す。
短距離走が遅くても、長距離走…