来夏の参院選で与野党の攻防が注目される全国32の「改選数1人区」。野党は候補者を一本化して自公政権に対抗する方針だが、個々の選挙区事情を見ると一筋縄ではいきそうにない。小異を捨てて大同団結できるのか。滋賀を例に野党共闘の「理想と現実」を追った。
参院滋賀選挙区(改選数1)に「野党統一候補」として誰を立てるか――。
19日夜、大津市内に国民民主党、立憲民主党、共産党、社民党の県組織幹部が集まった。国民は前知事の嘉田由紀子氏(68)、立憲は前衆院議員の田島一成氏(56)、共産は県常任委員の佐藤耕平氏(36)の名を挙げた。この日も共闘方針は改めて確認したが、一本化は難航している。
話は昨年10月の衆院選にさか…