テレビCMの演出から撮影、編集までを手がけ、記憶に残る話題作を多数生み出しているCMディレクターの浜崎慎治さん(42)。auの「三太郎」や日野自動車の「ヒノノニトン」、家庭教師のトライの「教えてトライさん」など年間40~50本のCMを演出している売れっ子だ。
鳥取市内に100年以上続くしょうゆ屋に生まれ、鳥取東高校卒業後、埼玉大で建設工学を専攻した。ダムや橋を造る建築の仕事に就くはずが、就職氷河期ということもあり、1社も内定がもらえなかった。カメラマンをしていた兄の影響で広告業界に興味を持ち、就職先を大きく方向転換して東京のCM制作会社に就職した。「CM制作って面白いことして、大人が本気で遊びながらやってるような仕事に見えたんです」
しかし入社後、自分のところに…