厚生労働省の「毎月勤労統計」の不正調査には驚きを通り越してあきれるしかありません。これは厚労省の担当者による悪意ある捏造(ねつぞう)なのか、それとも統計の意味を理解しない無能ゆえの所業なのか。
どのような理由であれ、途中でこっそりと修正を始めた結果、2018年6月の「現金給与総額」は前年同月比で3・3%増という高い数字になりました。実に21年5カ月ぶりの高い伸びだそうです。
これだけを見たら、「アベノミクスの成果が出て、給料が増え始めたぞ」と主張できることになります。
まさか、こんなところまで安倍政権に対する忖度(そんたく)が広まっているとは思いたくありませんが、疑惑を招いてしまいます。
この問題について、朝日新聞は…