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頭痛・イライラ…月経前の不調、アプリで改善サポート

多くの女性が抱える月経前症候群(PMS)の改善に役立つアプリを、京都大学大学院の研究グループとコニカミノルタが開発した。心と体の状態を記録して周期を知り、生活や仕事のペースを調節するといった使い方を想定。実用化するための資金を、ネット上のクラウドファンディングで募っている。


アプリの名称は「Monicia(モニシア)」。スマホに入れて、頭痛、むくみ、イライラ、不安といったPMSの25症状の有無と強さを毎日、4段階で入力する。月経の日数や量、体温、便通、体重も記入できる。アプリは無料。睡眠中におなか周りの温度を計り、データをアプリに送る専用の端末もあり、1万円前後で販売する予定だ。


研究グループの産婦人科専門医・江川美保助教によると、月経の3~10日前から起きるPMSの症状は、身体的なもの、精神的なものなど200種類以上。日本医療政策機構が昨年、18~49歳の働く女性2千人に実施した調査では、症状が出たことのある人は66%。うち63%は何も対処していなかった。


「症状が多様で、治まると忘れるなどPMSだと気付かない人も多い。別の病気が潜んでいる場合もあり、記憶ではなく記録することが正確な診断に役立ちます」と江川さん。コニカミノルタの江尻綾美さんも、長く精神的な不調に苦しんだ。症状を記録したことを機に婦人科を受診し、体調が良くなった経験からアプリの開発を思い立った。「女性たちに安心して気持ちの良い朝を迎えてほしい」と言う。


クラウドファンディングは専用サイト(


https://readyfor.jp/projects/monicia



)で3月10日まで実施し、500万円集まれば成立する。出資額に応じて返礼があり、1万円の場合は温度計測の端末などが受け取れる。(山田佳奈)


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