国際パラリンピック委員会(IPC)は8日、国家ぐるみのドーピング違反が指摘され、2016年8月から資格停止中のロシア・パラリンピック委員会(RPC)の処分を3月15日までに条件付きで解除すると発表した。RPCが半年ごとに反ドーピング対策の進捗(しんちょく)状況をIPCに報告することなどを条件に、20年東京大会にロシア選手団としての参加が認められることになった。
IPCはこれまでロシアのドーピング問題について、国際オリンピック委員会(IOC)と比べて厳格な姿勢で臨み、16年リオデジャネイロ大会はロシア選手団を全面的に締め出し、18年平昌大会は「潔白」と認めた選手だけを「中立のパラリンピック選手」という個人資格で出場を許可してきた。