スポーツの楽しさを療養生活を送る子どもたちにも知ってもらおう――。そんな慶大野球部の取り組みが、2季目に入った。
9日、横浜市のグラウンドで、川崎市に住む小学5年生、田村勇志(ゆうじ)君(11)の入団式が催された。田村君は成長軟骨に異常がある小児慢性特定疾患で、5月以降に足の手術を受ける予定。部員たちは年末までの約10カ月間、入院中や退院後のリハビリ生活も含めてサポートしていく。
NPO法人「Being ALIVE Japan(ビーイング・アライブ・ジャパン)」が行う長期療養児とスポーツチームとのマッチング事業に、慶大の大久保秀昭監督(49)らが賛同。昨夏、やはり小児慢性特定疾患の中学1年生、岩田遼さん(13)を受け入れた。5カ月間、月1~2回のペースでグラウンドに迎え、投打の技術などを伝授。岩田さんの上達の早さに部員らは驚かされた。
本人の希望を聞きながら練習メ…