福岡市は13日、6年連続で過去最大を更新する総額8666億円(前年度比3・3%増)の2019年度一般会計当初予算案を発表した。子育てや教育支援を前面に出しており、市内の民間保育施設で働く保育士の奨学金返済を補助する新規事業に8328万円を投じる。自治体間の保育士獲得競争に備えた施策で補助額は1人最大180万円。
公立と比べて離職率が高い民間の保育施設で働く正規保育士が対象。返済は長い人で19~20年程度かかるため、その期間の半分にわたり、月額1万5千円を上限に補助する。補助額は4年制大学の新卒者では最大180万円、短大新卒者では84万円になると見込む。
市によると、保育士は慢性的に不足しており、自治体間での獲得競争が激しいという。18年4月現在、市内で勤める正規保育士は約3900人おり、必要数は確保できているが、今後、保育施設は増える傾向で、20年度にはさらに220人の雇用が必要とされる。
その際、家賃など周辺の市町村…