「ろう者」と「性的少数者」のダブルマイノリティーを題材にした映画「虹色の朝が来るまで」の上映会が18日、大分市であった。上映後には監督の今井ミカさん(30)が講演し、「聴覚障害者の中にもLGBTなどの性的少数者がいるということを、まずは知ってほしい」と語った。 今年度の重点啓発課題に「LGBTの人権」を掲げる大分県人権・同和対策課が主催。県内の聴覚障害者20人など計約130人が参加した。 映画はろう者の女性2人が主人公。手話サークルで出会った華(はな)とあゆみは互いにひかれ合い、付き合うようになる。だが、それが原因で華は母親から拒絶されてしまう。2人はろう者の性的少数者が集まるバーを訪れる。そこで仲間を見つけた華は、周囲にも少しずつ心を開いていく。 映画には、今井さん自身の経験も描かれている。生まれつきのろう者で、幼い頃から女性に魅力を感じることが多かった。でも、学校などで「ホモ」「レズ」といった差別的な手話表現を見て「自分はおかしいのかな」と悩んだ。約15年間、性的指向をひた隠しにしてきた。 転機は映像を学ぶために進んだ大学で訪れた。周囲にゲイをカミングアウトしているろう者の先輩に出会い、家族や友人にだんだんと打ち明けるようになったという。 今井さんは「当事者の仲間や、理解のある人が周囲にいることが安心につながる。ひとりひとり違うのは当たり前。自分の性というものを決めなくてもよい社会になってほしい」と呼びかけていた。(前田朱莉亜) |
「ダブルマイノリティー」知っていますか 映画の題材に
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