埼玉県立羽生第一高校の元生徒が、担任が推薦入試の出願書類を出し忘れて専門学校を受験できなかったとして、県に慰謝料など約155万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が1日、さいたま地裁熊谷支部であり、大槻友紀裁判官は県に50万円の支払いを命じた。
判決などによると、元生徒は高3だった2017年、看護の専門学校の推薦入試を受ける出願書類を担任の教諭に提出。しかし担任は提出を忘れ、元生徒の母親には「書類に不備があり受理されなかった」などと説明していた。元生徒は一般入試でこの専門学校に進学した。
小松弥生・県教育長は「重く受け止めている。再発防止に努める」とコメントした。(高絢実)