3月8日は、国連が定めた「国際女性デー」です。男女格差が大きいとされる日本を、若い人たち、とりわけ女の子たちが、性別にとらわれず生きることができる社会に――。「あずきバー」で知られる食品メーカー井村屋グループ(津市)の社長に4月1日付で就く中島伸子さん(66)はアルバイト出身。「『自分だけのプラス1』を大事にして」と語ります。
「女性だけ研修は男性差別」の不満、一蹴した井村屋会長
井村屋G社長に初の女性 アルバイト出身の中島伸子氏
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なかじま・のぶこ 1952年、新潟県生まれ。近畿大豊岡女子短大(現・豊岡短大)卒。78年に井村屋製菓(現・井村屋グループ)に正社員として入社。関東支店長、井村屋グループ常務取締役などを経て17年に副社長。18年4月から副会長。
女性初のポストということでいろいろ聞かれますが、私自身はあまり男女とか意識しませんし、働く上で差がないと思っています。男性でも私どものスイーツ部でお菓子を作りたいという人がいるし、女性でもあずきを炊く技術を身につけたいと始めから現場を希望する人もいます。
社長就任にあたって、浅田剛夫会長からは「着実な成長を果たしなさい」と指示されました。今の延長でいいという意味では決してなく、新しい価値を生んでいかなくてはなりません。何よりも大事なのは社員一人ひとりの成長だと考えています。
「自分だけのプラス1」をずっ…