秋田市外旭川の「外旭川サテライトクリニック」の目印となっていた巨大なカボチャのオブジェが、2年3カ月ぶりに「出張」から戻ってきた。久々のシンボルの復帰に、職員や患者も喜びの声を上げている。
オブジェは前衛芸術家の草間彌生さんが制作し、2008年8月の開院に合わせて屋上に設置された。高さ約4・2メートル、直径約5メートル、重さ800キロの繊維強化プラスチック製で、鮮やかなオレンジ色のカボチャに黒の水玉模様が映える。
16年12月に取り外され、東京の国立新美術館での個展「草間彌生 わが永遠の魂」(朝日新聞社など主催)や、京都市の美術館で先月末まで展示されていた。「患者さんからは『どこさいったんだ』といったお声を頂いていた」と伊東威(たけし)事務長(40)。その存在感ゆえ、取り外した後はクリニックに気付かず、通り過ぎてしまう人もいたという。
しばらくはカボチャを貸し出す…