戦時下の広島や呉を舞台にした映画「この世界の片隅に」の原画を用いた観光PR看板が17日、JR呉駅のコンコースにお目見えした。縦約2メートル、横約4メートルで、広島県呉市が制作した。 焦土と化した日本「空襲1945」 あの日の惨禍、写真は語る 日本中が戦場だった 300枚の写真、映像が語る空襲 新原芳明・呉市長らが出席した除幕式では、作者のこうの史代さんから寄せられた「呉の玄関口である呉駅に私の作品を大きく取り上げてくださってありがとうございます。少しでも観光PRの一助になればと願っています」とのメッセージも読み上げられた。 看板と同じデザインのポストカードも先着300人に配られ、整理券を求めて午前8時半ごろには約30人が列を作った。作品の大ファンという海田町の会社員野田敦子さん(26)は「大阪で空襲にあった祖父から戦争の話は幾度となく聞かされてきた。戦時下でもひたむきに生きるすずさんの姿が印象的。この看板をきっかけに、さらに長く愛される作品になってほしい」と話した。(高橋俊成) 「この世界の片隅に」舞台を巡る 空襲・戦火の記憶、記事一覧はこちら |
すずさん、JR呉駅でお出迎え 「この世界」の原画看板
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