[PR]
少人数による楽器の重奏を競う21日の全日本アンサンブルコンテスト(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の高校の部に、熊本県立盲学校アンサンブル部が出場する。全盲や弱視の生徒7人が、12種類の打楽器を奏でる。「一つの映像が浮かぶような音を届けたい」。生徒たちの思いだ。
吹奏楽のぺージ
特集:ありがとう普門館
今月中旬、熊本市東区の同校。部長の藤岡まいさん(17)のウィンドチャイムで曲が始まると、大太鼓やコンガ、シンバル、マリンバなどが音を重ねていった。本番でも披露する曲「VOLCANO MIRROR(ボルケーノ ミラー)」の演奏。20年近く同部を指導してきた打楽器奏者の冨田篤さんが、昨年書き下ろした曲だ。
生徒たちは、楽譜を見たり、他の部員の様子を確認したりしながら演奏することが難しい。だから、曲を完璧に暗譜する。
今回の曲は100小節に及び、…