中京競馬場(愛知県豊明市)で24日に開催されるG1レース「高松宮記念」の優勝馬の首にかけられるレイが、競馬場を所有する名古屋競馬から日本中央競馬会(JRA)に寄贈された。レイは伝統工芸の名古屋友禅で、朱色の生地に正倉院の唐花文様があしらわれている。
制作したのは、愛知県岩倉市の伝統工芸士桜井めぐみさん(45)。名古屋競馬が2013年から寄贈していて、名古屋友禅工芸協同組合に発注し、コンペを経て、桜井さんの作品が選ばれた。
3カ月ほどかけ、手作業でレイを仕上げた桜井さんは「格式高いレースなので、首にかけたとき、優勝した馬が華やかに映るようにデザインした。細かい色の濃淡を楽しんでほしい」と話す。
名古屋友禅は、江戸時代から続く伝統工芸。京友禅の華やかさや加賀友禅の繊細さに対し、ひとつの色の濃淡で柄を表す単彩濃淡調の渋い色づかいが特徴だ。
レイは、競馬場のツインハットスタンド3階でレース当日まで展示される。23日と24日は、名古屋友禅でつくった高松宮記念限定のトートバッグと巾着の販売もある。
高松宮記念では、俳優の中川大…