高校サッカーの強豪、鹿児島実業高校(鹿児島市)のサッカー部員5人を含む生徒6人が今月、市内のカラオケ店や飲食店で飲酒や喫煙をしていたことがわかった。昨年10月ごろ以降、他の部員15人が飲酒していたことも判明。同部は今月22日から活動を自粛している。学校は25日、県に対し、生徒の飲酒や喫煙について報告する。
同校によると、16日夜、サッカー部員の2年生4人が市内のカラオケ店へ行き、うち3人が1本ずつたばこを吸った。4人はその後、近くの飲食店に移り、同部の1年生1人や部員以外の2年生1人と合流。全員がチューハイを1~5杯ずつ飲んだという。
別の生徒が20日、学校に報告して発覚した。職員らによる聞き取りに対し、全員が事実関係を認めたうえで、「興味本位で飲んだ」と話しているという。
また、その後の調査で、昨年10月ごろから、今回の5人を含めて、20人の部員が飲酒していたことがわかった。部員以外にも2人いたという。
同校の福島隆雄指導監は「規律を守る意識が欠如していた。家庭との連携を深めるなど校外での生活指導を徹底したい」と話した。
同校サッカー部は全国高校サッカー選手権大会に23回出場し、2度の優勝を果たした強豪。遠藤保仁選手(ガンバ大阪)ら日本代表選手が輩出している。昨年の同選手権県大会では1回戦で敗退した。(小瀬康太郎)