26日に文部科学省が結果を公表した教科書検定では初めて、教科書にホームページのアドレス(URL)やQRコードを掲載する場合の基準が決められた。この結果、ほとんどの教科書に何らかの形で盛り込まれた。
小学校教科書、ページ数が1割増 対話形式の要素増える
文部科学省の教科書検定基準ではこれまで、URLなどについての明確な決まりはなく、教科書会社が記載を申請した場合も「家庭のネット環境に差がある」などと検定意見がつくことがあった。しかし、今回はアドレスについて「図書の内容と密接な関連」を持つことや、「発行者が管理するウェブページ」などの条件が初めて決められた。この結果、申請された164点の教科書のうち、155点でURLやQRコードが記載された。
リンク先となるのは原則、教科書会社のサイト。コンパスの使い方や、左利きの児童用に運針を見せる動画などが見られるようになっている。(矢田萌)