福岡県久留米市の県立高校2年の男子生徒が昨年6月に自殺し、県教委の第三者委員会は27日、ほかの生徒からのいじめがあったと認定し、自殺との因果関係を認める報告書を県教委に提出した。
報告書によると、男子生徒は野球部に所属。昨年4月から6月ごろまで、他の部員からズボンを下ろされたり、ベルトを取られたりしたほか、携帯電話を何度も隠されるなどした。亡くなった当日、ほかの部員とのトラブルで非難されたうえ、通学用の靴とスパイクのひもを結びつけられ、LINEのグループから外された。
第三者委は、これらの行為を男子生徒へのいじめと認定。「自死に至ったという因果関係を認める」と結論づけた。
県教委は昨年7月、大学教授や弁護士らでつくる第三者委に調査を諮問していた。
県教育長は「生徒の自死に関し、複数のいじめが認定され、因果関係が認められたことを重く受け止める。内容を精査し、県教委として報告書をまとめたい」とのコメントを出した。
■「野球する姿、焼き付いて」両…