14日の統一地方選・市議選告示日を前に愛知県豊田市は、候補者のポスターを貼る掲示板の場所を再点検している。定数45と多いため、掲示板が大きく、立候補予定者らから、「貼りにくい」「危ない」といった声が出ているためだ。
市選挙管理委員会が設置した掲示板は889カ所。4段式で60人分あり、大きさは縦1・8メートル、横7・2メートル。高さ70センチ程度の支柱の上に据え付けられている。縦に4人の候補者が並ぶが、告示日の届け出番号次第では、最上段だと地上から2・5メートル上に貼ることになる。
掲示板の場所によってはさらに高くなる。同市猿投町の公民館前では、道路沿いの高さ1・5メートルのコンクリート壁の上に立っている。ある現職候補の関係者は「手伝ってくれる人は高齢者が多いので危なくてしょうがない。場所を変えてもらわないと」と話す。
市選挙管理委員会は、ポスターを貼る際、2人以上で脚立を使うよう注意を呼びかける一方、12日まで点検して、高すぎると判断した場合は、下げるなど対策を取るという。担当者は「候補者が多いので横幅が広がる3段式にはできないが、設置方法は柔軟に対応したい」と話している。(臼井昭仁)