イオンモール名取(宮城県名取市)が19日、増床してリニューアルオープンする。15・8ヘクタールの敷地の北側に3階建て増床棟を新設。延べ床面積14万2千平方メートル、専門店数240とともに約2割増え、東北最大級のショッピングモールがさらに拡充される。年間来館者数も2割増の1200万人が目標だ。
16日には報道陣向けの内覧会があった。矢村正行・活性化推進マネージャーは「もともとファミリーに強く支持されてきたが、高齢の方や若い客層にも受け入れられるようなショップを意識した」と説明。増床を機に、名取市の子育て支援拠点施設「ここいる」や、尚絅学院大のサテライトキャンパスもできる。
イオンモール名取は、07年に「ダイヤモンドシティ・エアリ」の名称で開業した。イオンモールは近年、仙台圏での出店攻勢が目立ち、14年には山形県天童市でモールをオープンしたほか、仙台市青葉区の東北大雨宮キャンパス跡地9・3ヘクタールを取得。商業施設、医療・福祉施設とマンションの整備を進める。20年にはイオンモール利府の隣接地に新棟出店を計画。利府の敷地は合計24・4ヘクタールで、名取は東北の首位の座を奪われる可能性がある。(石橋英昭)