「ルパン三世」の原作者で知られる漫画家、モンキー・パンチ(本名・加藤一彦〈かとう・かずひこ〉)さんが11日、肺炎のため、亡くなった。81歳だった。出身地である北海道の東端、浜中町は「ルパン三世」で町おこしをしてきただけに、衝撃が広がった。
モンキー・パンチさん、異風なペンネームに込めた狙い
ルパンの非対称な顔、テレビアニメの作り手の心を盗んだ
モンキー・パンチさんは漁師の家に生まれた。霧多布高校夜間部で学び、19歳で漫画家を目指して上京した。米国の漫画に影響を受け、1967年から漫画雑誌にルパン三世の連載を始めた。
町の中心部、霧多布地区では、おなじみのキャラクターをあちこちで見かける。ルパンをはじめ、峰不二子、次元大介、石川五エ門、銭形警部の看板が仮想店舗「PUB FUJIKO」や街灯などに飾られている。町総合文化センターではフィギュア人形などを常設展示している。
JR根室線の釧路―根室間(花咲線)では、ルパン三世らを描いたラッピングトレインが走っている。町内の浜中駅、茶内駅、姉別駅ではホームや駅舎で、ポーズを決めたキャラのパネルが出迎えてくれる。キャラが描かれている路線バスやハイヤーも楽しい。
町では2012年ごろから、商…