任天堂が25日発表した2019年3月期決算は、売上高が前年比13・7%増の1兆2005億円と2年続けて1兆円を上回った。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」向けのソフトの好調な販売が要因。スイッチ本体を中国市場で発売する準備も進めており、古川俊太郎社長は「大きく魅力あるマーケットだ」と期待感を示した。
任天堂「スイッチ」中国へ 初の本格販売、マリオも認可
営業利益は同40・6%増の2497億円、純利益は同39・0%増の1940億円とともに伸びた。「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」(1381万本)などの新作ソフトが軒並みヒットし、世界で同86・7%増の1億1855万本が売れたことが貢献した。
スイッチ本体の世界販売台数は同12・7%増の1695万台と、1月に当初の2千万台から下方修正した1700万台に近い数字となった。20年3月期は「ポケットモンスター」などの人気シリーズや、VR(仮想現実)を楽しむゴーグル機器の投入をてこに、1800万台を目標とした。
この目標には織り込んでいない…