京都三大祭りの一つで、令和最初となる葵祭(あおいまつり)が15日、京都市内で始まった。フタバアオイの葉を飾った平安装束姿の約500人が午前10時半、京都御所(京都市上京区)を出発。華やかな王朝行列が新緑の都大路を練り歩いた。
葵祭、よみがえる平安の雅
葵祭は、ともに世界遺産の下鴨神社(左京区)と上賀茂神社(北区)の例祭。約1400年前、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願って始まったとされ、「源氏物語」や「枕草子」にも登場する。
祭りのヒロイン・斎王代(さいおうだい)を務める会社員、負野李花(おうのりか)さん(23)=左京区=が十二単(ひとえ)姿で、腰輿(およよ)と呼ばれる輿(こし)に乗って登場すると、詰めかけた観客が盛んにカメラのシャッターを切った。(大村治郎)