アスリートが競うスポーツの場に暗い影を差す「ドーピング」。発覚すれば資格停止などの処分を受ける。選手やコーチなどはもちろん、同様に気にかけるのが薬剤師だ。調剤した薬に禁止薬物が含まれていれば責任を問われかねない。そんなリスクをカバーするため、ある損害保険会社が動いた。
日本では、選手への薬の調剤は「公認スポーツファーマシスト」と呼ばれる特別な資格を持つ薬剤師が担うことが多い。現在は全国で約9500人いる。2020年東京五輪・パラリンピックで日本人選手たちを支えようと、資格を取ろうとする薬剤師は増えている。
資格は日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の試験に合格すれば得られる。
競技に出場する時に摂取が禁じ…