イランのザリフ外相は1日、貯蔵する低濃縮ウランが、核合意で定められた制限量を超えたと明らかにした。イラン学生通信が伝えた。国際原子力機関(IAEA)も同日、制限量を超えたと発表した。2016年1月の合意履行の開始以来、イランが明確な形で制限を破ったのは初めてだ。即座に本格的な核開発につながるわけではないが、敵対する米国との緊張がさらに高まるのは必至だ。
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合意が定める低濃縮ウラン貯蔵の上限は、六フッ化ウラン300キロ相当(低濃縮ウラン202・8キロ)。同通信によると、ザリフ氏はこの日、「私が受けた報告によれば、制限の300キロを超過した。以前から実行すると宣言しており、核合意の規定の枠内でイランが行使できる権利だ」と語ったという。ロイター通信によると、IAEAの査察により、低濃縮ウランの貯蔵量は205キロに達した。
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