中国中央テレビ(CCTV)の司会者・朱広権さんは4月6日、中国で絶大な人気を誇るKOL(キーオピニオンリーダー)の李佳琦さんとコンビを組み、オンラインで繋げてライブ配信を行い、湖北省を支援するため、同省の特産品などを販売した。北京青年報が報じた。
130分にわたって行われたこの公益ライブ配信で、朱さんと李さんは 熱乾麺やハスの茎、シイタケ、酒釀(米から作った中国の発酵食品)、茶葉などの特産品を次々にPRすると、瞬く間に売り切れとなった。ネットユーザーからは、「湖北省のために1.5キロ太ってもいい」と湖北省を応援するメッセージのほか、「競争率が高すぎて、何も買えなかった。湖北省の感染予防・抑制のために何もできなかったのに、湖北省の経済的なサポートのために商品を買うこともできないなんて」と不甲斐なさを嘆くメッセージも寄せられていた。
統計によると、このライブ配信を1091万人が視聴し、累計視聴回数は1億2200万回となった。「いいね!」が1億6000件送られ、売上高は4014万元(1元は約15.40円)だった。
ライブ配信が始まると、朱さんはまず、「ライブコマースは初めて。スキルも高くないし、コツも分からないので皆さんよろしく」と控えめに挨拶。しかしその後は、「鶏の爪にハスの茎、熱乾麺もあるよ!今すぐ買って!今すぐ注文!」や、「皆で共に買い、皆で共に湖北省を応援し、売り上げを倍にしよう。川幅が広がれば、その流れも大きくなる」などとリズムよく売り込んだ。さらに、李さんの口調をまねして、「オーマイゴッド!ボクだけエキサイトしてるんじゃなくて、ホントにスパイシーで美味しい!買って、買って、買って!」と畳みかけると、李さんは、「僕らのライバルが現れた。今日はまったく口を挟むすきがない」と「危機感」をあらわにした。
その後、ネットユーザーは、ライブ配信が終わって疲れて座り込んでしまった朱さんを目にすることになった。初めてのライブコマースとあって、朱氏も「究極のパワー」を使ったようだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年4月9日