クラシカルなメロディーが流れる中、四角い砂絵用のキャンバスに黄金色の砂をまき、まるでダンスを舞うかのように指を器用に動かして、高くそびえ立つ山々や蛇行しながら流れる川を描き出すと、下から照らされたライトで古晋陽八景の一つである汾河の美しい夕焼けの景色が浮かび上がる。中国新聞網が報じた。
「きれい!先生、早く私にも教えて」。山西省太原市晋源区一電学校の砂絵クラブでは、砂絵のアトリエから来たボランティア教師の朱霞さんが学生に砂絵アートの描き方を教えていた。
朱さんが同校の砂絵クラブの先生を務めてもう3年になる。砂絵をPRするために、朱さんは同僚と晋源区の学校十数校で無料の砂絵クラブを展開している。朱さんにとって、気持ちが落ち着き、自信ができて楽しくなることが砂絵の最大の魅力だ。
「砂絵は手先を器用に使わないとできない。砂は、筆とは違い、形質がなく、撒く砂の量をしっかりコントロールするのがコツ」と話す朱さんは、独学で砂絵を学び、その腕を磨き、さらに大学卒業後に、専門家から系統立ててそれを勉強した。長年絵画を学んでいたベースがあったため、朱さんはすぐにそれをマスターし、頭角を現し始めた。
アトリエを立ち上げて以降、子供たちに砂絵を教えているほか、たくさんの時間を費やして、故郷である晋源区のたくさんの名所旧跡の砂絵も製作している。「中国画を学んだこともあるので、そのイメージと砂絵アートを融合させたかった。それで、砂絵を通して、万里の長城や壺口瀑布、太行山脈など、省内外の自然風景や名所旧跡を表現し、たくさんの作品を製作してみた。作品を通して美しい故郷を宣伝するのが私の責任」と朱さん。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年11月14日