元フジテレビアナウンサーで現在はフリーのタレントとして活動する渡邊渚さん（28）が、2025年4月29日発売の雑誌『an・an』（マガジンハウス）に登場し、最新インタビューで近況を語った。2023年に心的外傷後ストレス障害（PTSD）を発症し、フジテレビを退社した彼女は、激動の日々を乗り越え、「少し落ち着いてきました」と心境を明かした。さらに、『NEWSポストセブン』での連載エッセイの再開を予定しており、「女性ファンが増えたことが嬉しい」と笑顔を見せた。インタビューでの前向きな姿勢と、ファンとの新たな絆が話題となり、Xでは「#渡邊渚」がトレンド入り。ファンから「なぎさちゃんの復活、感動」「エッセイ楽しみ！」とエールが寄せられた。

渡邊さんは1997年新潟県阿賀野市生まれ。慶應義塾大学在学中に生島企画室でタレント活動を始め、2020年にフジテレビに入社。『めざましテレビ』や『ぽかぽか』で活躍したが、2023年6月の「ある出来事」をきっかけにPTSDを発症し、7月から休職。2024年8月に退社し、10月に病気を公表した。2025年1月にはフォトエッセイ『透明を満たす』（講談社）を出版。5万字の書き下ろしと80ページのグラビアで、壮絶な闘病生活と回復への思いを綴り、Amazonの「タレント本」カテゴリで1位を獲得した。6月には初の写真集『水平線』（集英社）を発売予定で、初の下着・水着カットに挑戦し、「自分を愛し直す」テーマで話題に。

インタビューでは、退社後の激動の日々を振り返った。「2023年のあの雨の日は、人生で最も暗い瞬間でした。PTSDの治療中、薬の副作用で髪が抜け、食事も喉を通らず、生きる意味を見失いました」と告白。しかし、家族や友人の支えで少しずつ前進。「フリーになってからは、自分のペースで仕事を選べるのが救い。最近は少し落ち着いて、未来を考える余裕が出てきました」と笑顔で語った。特に、YouTube番組『起業家1年生 渡邊渚とREALな社長』（REAL VALUE、2025年4月2日配信開始）でのMCが好評で、編集者の箕輪厚介氏との対談では「局アナ時代の抑圧された環境」を赤裸々に語り、共感を呼んだ。

連載エッセイの再開については、「『NEWSポストセブン』で以前書いていた『カタツムリになりたくない』を、夏頃に再開予定です。女性読者が増え、SNSで『勇気をもらった』と言ってもらえるのが励みに」と喜びを語った。彼女のエッセイは、局アナ時代の葛藤や新潟の田舎育ちのエピソード、PTSDからの回復過程を率直に綴り、特に20～30代女性の支持を集めている。「グラビアや写真集への挑戦は、病気に縛られたくないという私の意志。女性ファンからの『自分も挑戦したい』という声が嬉しい」と述べ、批判への反論も込めた。