ヤマハ発動機は12日、燃料電池を使った二輪車「FC-me(エフシーミー)」1台を、16日から静岡県にリースすると発表した。燃料電池使用の二輪車のリースは国内初。
燃料電池は水素ガスを利用するタイプが一般的だが、今回リースする二輪車はメタノール水溶液を分解して発生させた水素から電気を発生させる「直接メタノール燃料電池システム」を採用。水素ガスを利用する方式より、タンクなどを小型軽量化できたのが特徴。
メタノール水溶液1回の充てん(3.2リットル)で約100キロ走ることができる。リース契約は来年3月末までで、燃料のメタノール代を含めたリース料金は月額10万5000円。ただ、現状で販売する場合の価格は1台当たり千数百万円になると試算されており、商用化にはコスト引き下げが課題になりそうだ。【工藤昭久】
毎日新聞 2005年9月12日 18時17分 (最終更新時間 9月12日 18時25分)