サッカーの欧州連盟(UEFA)カップの1回戦第2戦は29日、ブルガリア・ブルガスなどで行われ、中田英寿のボルトン(イングランド)はロコモティフ・プロブディフ(ブルガリア)に2-1で競り勝ち、2試合合計4-2でグループリーグ進出を決めた。
中田英は0-1の後半21分から交代で出場し、得点には絡まなかったが、逆転勝利に貢献した。
高原直泰のハンブルガーSV(ドイツ)はコペンハーゲン(デンマーク)を1-0で降し、合計2-1でグループリーグ進出。中田浩二のマルセイユ(フランス)はゲルミナル(ベルギー)と延長の末に0-0で引き分け、PK戦を4-1で制して勝ち進んだ。高原は後半27分から出場し、先発した中田浩は前半だけで退いた。
フェイエノールト(オランダ)の小野伸二はラピッド・ブカレスト(ルーマニア)戦にフル出場したが、チームは0-1で敗れ、合計1-2で敗退した。(共同)
〇…中田英は2得点に直接は絡まなかったが、後半21分にピッチに立ってからボルトンの攻撃がかみ合いだした。
後半6分に先制点を許した時点では、2試合合計得点2-2ながら、第1戦でアウエーゴールを挙げているプロブディフが上回った。しかしボルトンが優勢となった34分にオウンゴールで追いつき、41分に勝ち越した。後半に3選手を入れ替えたアラダイス監督は、真っ先に中田英の名を挙げ「後から入った選手が流れを変えてくれた。勝ち進めてほっとした」と話した。
シャープな動きと冷静な配球でリズムを生み出した中田英も「後半はいいチャンスがあった。ナイスゲームだった」と満足そうだった。(ブルガス共同)
〇…2度のUEFA杯優勝を誇るフェイエノールトは伏兵のラピッド・ブカレストに敗れ、早々と姿を消した。小野はトップ下のポジションでフル出場。パスを回して攻撃の起点になっただけでなく、果敢にミドルシュートも打った。しかし得点できず、前半のミス絡みの失点を取り返せなかった。クーマン監督は「この2試合、二つのミスで負けた。欧州ではそこを突かれる。国内リーグとは全く違う」と話した。小野もショックな敗戦に、取材に応じることなく引き揚げた。(共同)
〇…ハンブルガーSVは前半から危うい場面の連続。後半に入っても、12分にバルバレスがPKを失敗し、32分にはドル監督が退席処分となるなど悪い流れが続いた。それでも終了間際、ファンデルファールトがPKを決め、2試合合計得点2-1として辛うじて勝ち上がった。後半27分から右MFで出場した高原は、大きな見せ場はなく「取りあえず勝ててよかった」と言葉少なだった。(共同)
◇サッカーUEFA杯1回戦第2戦(29日)=日本選手関係分
ボルトン(イングランド)2-1ロコモティフ・プロブディフ(ブルガリア)(ボルトンが2試合計4-2でグループリーグ進出)▽ラピッド・ブカレスト(ルーマニア)1-0フェイエノールト(オランダ)(フェイエノールトは2試合計1-2で敗退)▽マルセイユ(フランス)0-0(PK4-1)ゲルミナル(ベルギー)(マルセイユは2試合計0-0、PK戦4-1でグループリーグ進出)▽ハンブルガーSV(ドイツ)1-0コペンハーゲン(デンマーク)(ハンブルガーSVは2試合計2-1でグループリーグ進出)(共同)