J2の横浜FCは4日、元日本代表FW、三浦知良(38)が豪州リーグ・シドニーFCに期限付きで移籍すると発表した。シドニーは6月のオセアニアクラブ選手権で優勝し、12月に日本で開かれる世界クラブ選手権にオセアニア代表として出場する。横浜市内で会見した三浦知は「気持ちよく送り出してくれる関係者やサポーターに感謝する。豪州でプレーの幅を広げ、今後のサッカー人生に生かしたい」と抱負を述べた。海外クラブでのプレーはブラジル、イタリア、クロアチアに次いで4カ国目となる。
移籍期間は11月7日から来年1月末までの3カ月。三浦知は7月にJ1神戸から移籍したばかりだが、8月15日にはシドニーから横浜FCにオファーがあったという。奥寺康彦GMは「戦力ダウンになるが(J1入れ替え戦に進める)J2で3位以内に入ることがここにきて難しくなったこともあり、総合的に判断した」と経緯を説明した。
シドニーFCは、豪州のプロサッカーリーグが今夏に開幕したのに先駆け、今年2月に設立されたばかり。監督の元西ドイツ代表、リトバルスキー氏はJ1市原(現千葉)でプレーしたことから三浦知との親交が深く、横浜FCで指揮を執った経験もある。
三浦知は「(移籍の決断には)リトバルスキーがいることも大きい。世界を勝ち抜いてきたクラブが集まるレベルの高い大会で、プレーできる喜びを感じている」と話した。【田内隆弘】